タイトル 「天使の羽」 976 | 可愛い君に愛を囁きたい

可愛い君に愛を囁きたい

みぃたんと忍者たなかーず


「そう言えば……」


 みさきは緊張のあまり言葉を詰まらせた。


「……気にしてた、入院費はどうなったの?」 


 とりあえずみさきは


 本題を避けて話を切り出した。


「沙希ちゃんのやつでしょ」


「支払いが遅れてるって言ってたでしょ」


「それがさ、足長おじさんがいたのよ」


 マスコミで取り上げられたことで、


 新たなる支援者が現れたのだろうか。



「良かったじゃない。


 払ってもらえて」


 小春は妙にニコやかだった。


 身銭を切って、沙希を支えてきた小春。


 それが回収できたのだから、


 金に細かい小春は嬉しいに違いない。