タイトル 「天使の羽」 621「それは……」 鈴音は遠い視線の先に 足の悪い沙希ちゃんの姿を 思い浮かべていた。「それは約束したからよ」「約束?」「そう、私は沙希ちゃんに 4回転ジャンプを跳ぶって 約束したの。 私が4回転ジャンプを跳べば 沙希ちゃんが歩けるって 約束してくれたから……」