タイトル 「天使の羽」 883 | 可愛い君に愛を囁きたい

可愛い君に愛を囁きたい

みぃたんと忍者たなかーず


「どうして、急にいなくなったんです」


 小春の声は、怒鳴っているかのようだ。


 何の話をしてるんだろう。


 みさきは何か、秘密の臭いを感じ取っていた。


「私は、すべて分かってます」


 小春は優しく、諭すように言った。


「僕には、


 あの子を育てる権利なんて、


 ないんです」


「あなたが、


 沙希ちゃんを守ってあげなくて、


 どうするんです」


 沙希ちゃんを守る……?


 えっ、どういうこと……? 


 みさきは小春が


 何を言ってるのか、


 見当もつかなかった。