タイトル 「天使の羽」 1015これが母の恋愛感なのだ。「恋愛は煩わしくって、勘弁してってね」 これが子供に言うことだろうか。「男はいっぱいいるわ。 でもね、あんなんでもなんか好きだったのよね」 なんか父が可哀想になった。「だから何が言いたいかって言うと……」 それでもこんな口下手な母が 必死に説得しようとしているのが、 みさきにも伝わった。「私は恋愛べたなのよ」 納得だ。 ひなたはさっきから頷いてばかりだ。