タイトル 「天使の羽」 1012 そんな曖昧な態度のみさきに、 ひなたは少し苛立っていた。 せっかく母がチャンスをあげたのに、 いつまでウジウジしてるのよ。 そんな爆発寸前な想いを溜め込んでいると、 ついに小春が爆発した。「もう我慢の限界よ!」 小春は怒りを露わにした。「好きなんでしょ、須藤さんのこと」 みさきは母の口から そんなセリフが出たことに驚いた。 母は賛成してるの……。 突然、小春は取り乱した自分に気がついて、 声のトーンを下げて話し始めた。