1月14日付 陶芸 ランキング 1-50位
1月14日付 神社仏閣・仏像 ランキング 1-50位

六歌仙の一人。
文屋康秀。
百人一首には以下の句が
吹くからに 秋の草木(くさき)の しをるれば
むべ山風を 嵐といふらむ
文屋康秀(22番) 『古今集』秋下・249
訳みつる
吹いたはしから秋の草木が萎れてしまうので、
なるほど山から吹き下ろす風を「あらし」と言うのだろう。
嵐という漢字を「山」と「風」に分解してしまうセンスは、
Qさまの分解漢字の先駆けかな。
文屋康秀は三河国に都落ちする際に
小野小町を誘った。
「わびぬれば 身をうき草の 根を絶えて
誘ふ水あらば いなむとぞ思ふ」
こんなに落ちぶれて、我が身がいやになったのですから、
根なし草のように、誘いの水さえあれば、
どこにでも流れてお供しようと思います。
この歌の真意はかつて絶世の美女と持て囃された小野小町。
年老いて誰にも相手にされなくなって
そんな私でよかったら、ついていきますよ
みたいな歌。
小町は落ちぶれて、八十島(松島)で野たれ死にしたらしく、
何とも可哀想な最後をむかえているらしく、
三河国にはついて行かなかったのでしょうか……。