タイトル 「天使の羽」 ６８３

　その後も鈴音はスランプから、

　なかなか抜け出せなくなっていた。

　もう４ヶ月以上、

　空回りが続いてる。

「本当にどうしちゃったのかしら。

　まるで別人……」

　畠山は鈴音の不調を計りかねていた。

　畠山自身も、鈴音を

　どう指導していいか、

　分からなっていた。

　そして鈴音のことを

　翔太に相談してみた。

「どう思う？」

４回転ジャンプどころか、

３回転ジャンプもうまく跳べてない。