タイトル 「天使の羽」 941 | 可愛い君に愛を囁きたい

可愛い君に愛を囁きたい

みぃたんと忍者たなかーず


 翔太は沙希と話をすると、


 すぐに練習のために病院をあとにした。



 鈴音はひなたの仕事が終わるのを待って、


 渋谷に行く約束をした。



 待ってるのが暇なので、


 沙希のリハビリの手伝いをした。



「ねえ、ひなた、私の背中の羽見えてる?」


 ひなたは鈴音を見た。

 でもひなたには鈴音の翼が見えなかった。


 ううん、とひなたは首を振った。


「沙希ちゃんには私の翼が見えてるんだよね」


 鈴音は沙希に聞いた。


「見えるよ、鈴ねえ」


 無垢な瞳で答えられると嘘だと思えない。


「でもね、翼を感じられないんだ」


「大丈夫だよ、きれいな翼がはえてるから」


 沙希が言うなら信じるしかない。