タイトル 「天使の羽」 672「鈴音の羽、きれいね」 ひなたは、本心からそう思った。「鈴音の羽は、 昔みたいに折れてないよ」「えっ、私の翼……」 翼がはえてるの。 こんなに心が折れそうなのに。「そうよ。きれいな翼」 ひなたはじっと翼を眺めていた。