タイトル 「天使の羽」 996「みさき、ごめんなさい」 小春はみさきに頭を下げた。「見て、おかあさんが私に頭下げてる……」 母がみさきに頭を下げたのは初めてのことだ。 みさきはおかしくてしょうがない。 ひなたも笑いが堪えられない。 みさきとひなたは目を合わせて、 さらに笑った。 お互いが笑ってる姿がおかしくて、 笑いが止まらない。