タイトル 「天使の羽」 633 リンクでぶつかったりして……。 しりもちをついた鈴音に 翔太が、手を差し出す。 鈴音の手を翔太の手が包み込む。 ああ、幸せ……。「じゃあ、練習に戻って」 鈴音は上の空で、リンクを滑ってる。 鈴音は妄想で口の端がニヤけてしまう。「何なの、あの子、 笑いながらすべってる。 気持ち悪い……」 畠山は少し心配になった。 足が地についてないじゃないの。