タイトル 「天使の羽」 1007「好き」「えっ?」「好き、好き、好き、 大好きなんだから」「なんだよ、それ」「ねえ、好きなの、 聞いてる。 私は翔太さんが好きなの」「はいはい」「気持ちが揺らいで練習に集中できないの。 だから聞いちゃう。 翔太さんは 私のことを好きですか?」 鈴音はバタっとテーブルにひれ伏した。「ハハハ、聞いちゃった。私、えらい」