タイトル「森ガールと盛りあガール」 140 | 可愛い君に愛を囁きたい

可愛い君に愛を囁きたい

みぃたんと忍者たなかーず

 桃花は落ち込んだ気持ちでライブを行った。

 桃花は終始、蘭子に目がいった。

 蘭子はおとなしくライブを見ていた。

 ステージを終えると、楽屋に若菜がいた。

 アンコールの声が響いてる。

「ねえ、私、ステージに出ていいかな」

 若菜が言った。

 ステージ場にスーツ姿の男子が現れた。

 それは男装した桃花だった。

「かっこいい」

 声援が飛ぶ。

 桃花は似合いすぎるぐらいスーツが似合った。

 そしてスーツのまま、リードギターを首からかけた。

 そして……。

「今日はこのライブハウスの経営者の若菜ちゃんにも一緒に歌ってもらいます」

 そう言って、「若菜、若菜」と言うと、会場中が若菜コールに変わった。

 そして、いつもの女装姿の若菜が現れた。

「若菜ちゃん、可愛い」と声援が飛ぶ。

「ありがとう」ドスの聞いた声で若菜は返事を返す。

「じゃあ、いくよ」

 そう言うと、桃花はギターを弾き始めた。

 愛海はそれを黙って見ていた。