タイトル 「天使の羽」 932 | 可愛い君に愛を囁きたい

可愛い君に愛を囁きたい

みぃたんと忍者たなかーず


 それとともに、鈴音の滑りにも


 少なからず影響が出ていた。


 特にジャンプは精彩を欠き、


 4回転ジャンプを


 ちゃんと跳ぶことができなくなっていた。


 いつもしりもちをついてしまう。


 だから鈴音は羽を見ることができる


 ひなたに会ったら、聞いてみたかったのだ。


「ごめんね……。私、見えないんだ」


 鈴音の背中に天使の翼は見えない。


 ひなたも鈴音と同じように、


 羽を見る能力が失われていたからだ。