タイトル 「天使の羽」 1037 憧れの人の目の前で吐くなんて…………。 背中を擦られながら、 なんてかっこ悪いんだろうと思うと、 泣けてきた。 涙を隠すために道路にひれ伏した。 それを翔太がおんぶしてくれたのだ。 これだけかっこ悪い姿を見せれば、 絶望し、諦められるだろうと思った。 でも二日酔いで目を覚ますと、 急に恥ずかしくなった。 しかも週刊誌にまで撮られるなんて。 今でもあの時の自分を思い出すと後悔する。