タイトル 「天使の羽」 1021 でも鈴音の声を聞くと、 一気に嫉妬心が消えてしまった。 ああ、早く「おめでとう」って言いたい。 だから鈴音の声を聞いた途端、 ひなたは翔太のことを口にした。「また、それ」 鈴音は一気に声のトーンが下がってしまった。「で、どうなってるの?」「どうって、なんでもないよ」「やっぱ、隠すんだ」 ひなたは自分にだけは 報告してくれると思ってた。 だから少しショックだった。