
1990年代のアメリカ郊外を舞台に、自分のアイデンティティにもがく若者たちが深夜番組の登場人物に自らを重ねる姿を描いたスリラー作品です。
冴えないティーンエイジャーのオーウェンにとって、毎週土曜日の22時30分から放送されるテレビ番組「ピンク・オペーク」は、現実を忘れさせてくれる唯一の居場所。オーウェンは同じくこの番組に夢中なマディとともに、番組の登場人物と自分たちを重ね合わせるようになっていく。しかしある日、マディはオーウェンの前から姿を消してしまい…
あるテレビ番組を通じて精神的につながる少年少女のお話でいかにもA24な青春映画だけど、観ているうちに自分の青春時代の異性の友人のことを思い出しました。
その人もまたこの映画のマディと同じで唐突に遠くへ旅に出ようと誘って来ましたが、自分も主人公同様、一緒に旅立てませんでした。
そういう忘れかけていた思い出を呼び起こしてくれた作品でした。