
短編映画「うまれる」で注目された田中聡監督が、戦隊ヒーローのリーダーとして栄光の道を歩むはずだった男の転落人生を描く45分の中篇作品です。
58歳の吉田は、交通誘導員のアルバイトをしながら、孤独な日々を過ごしている。かつて史上最強のヒーロー「稲妻戦隊サンダーファイブ」のリーダー、サンダーレッドとして仲間と一緒に怪人から地球の平和を守っていた吉田は自らの愚かな行動により、すべてを台無しにしてしまった。その自分が犯した罪を許してもらうため吉田は、かつての仲間たちのもとへ罪滅ぼしの旅に出るが…
観ていて思うのは、この作り手は戦隊ヒーローのその後を描いてはいるけど、まったくそのジャンルに対する知識もリスペクトもないし、イメージだけのヒーロー世界でそのジャンルを汚すような描写を盛り込むことだけに心血を注いでいて、なんか寂しい心持の監督の作品だなという気持ちしかわかなかったです。
これはスーパー戦隊ファンに冷や水をぶっかけて笑いものにするような内容でまったく楽しめませんでした。
「仮面ノリダー」でも観て出直してこいといしか思えなかったです。
監督のセンスのなさだけが際立ついびつな作品でした。これなら戦隊AVの方がきっと愛があるし、実用的です。観たことないけど。