
インドの名匠サタジット・レイ監督が作家プレメンドロ・ミットロの短編小説を原作に新しい価値観の衝突を描いた1965年の作品です。
コルカタで暮らす脚本家のアミは取材中に車が故障し、偶然知り合った茶園経営者ビマールの家に泊めてもらう。そこでかつて愛しながらも自身の臆病さゆえに別れ、現在はビマールの妻となったコルナと再会する。出発を前に、アミはまだ自分を愛しているなら駅に来てほしいとコルナに伝えるが…
かつて捨てた彼女と偶然再会して、夫がいない間にやり直さないかという脚本家の無謀さが凄いです。
結婚相手は車が故障して困っていた見ず知らずの脚本家を家に泊めてあげる太っ腹な茶園経営者で成功者であり人格者です。
まだまだ無名の脚本家についていくはずがありません。
最後に駅に現れたコルナの行動がなかなかでした。
コルナ役マドビ・ムカージーは「ビッグ・シティ」「チャルラータ」でもヒロインでサタジット・レイのミューズだったのだなと思いました。
夫役のハラダン・バネルジーは「ビッグ・シティ」でも社長役で彼もサタジット・レイ作品の常連なのか?
いずれにしろ、今回も面白くてなにより。