おっさんがロミオを演じた理由が深過ぎる!「カーテンコールの灯」 | キネマ画報

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「セイント・フランシス」の脚本・主演ケリー・オサリバンと監督アレックス・トンプソンが共同監督を務めたヒューマンドラマです。

アメリカの郊外の街。建設作業員のダンは身内の悲劇から立ち直れず、妻や娘とすれ違う日々。そんなある日、見知らぬ女性に声をかけられ、アマチュア劇団の舞台「ロミオとジュリエット」に参加することに。乗り気になれないダンだったが、劇団員たちと過ごすうちに居場所を見いだしていく。やがて突然の変更でダンがロミオ役に大抜てきされるが…


中年のおっさんが市民劇団で「ロミオとジュリエット」のロミオを演じる。おっさんがロミオを演じるだけに滑稽になりそうなところだけど、その背景にはおっさんには息子がいて、息子が引っ越す彼女についていきたいと言ったのに反対し、息子と彼女は心中し、息子だけが死んでしまう。おっさんはそのことが理解出来ず、ロミオを演じることで息子の気持ちに近づいて、息子の死を乗り越えようとする物語でした。

ノースターだけど、見ごたえ充分なホームドラマでした。