江利チエミ主演の実写版サザエさんシリーズの1960年製作のシリーズ第9作です。
イソノ家ではタラオの誕生日を迎え大阪へ出張中のフグ田君も二十日ぶりに帰宅の予定が、仕事の都合で帰宅が延びるという電話が。フグ田君が世話になっている万造、ちえ夫婦が誘ってくれるので、サザエさんはタラオを両親にあずけると大阪へ。しかし、着いてみるとフグ田君は京都の出張所に泊らなければならないという。翌日、京都の喫茶店でようやく会うことに。フグ田君の仕事は京都支店新築のため敷地買収で立退く人たちとの円満解決を図っているが、一軒だけ首をタテに振らない家があり困っているという。エプロンおばさんという異名をとって親の代から素人下宿を営んでいる変り者。サザエさんはその敷金家の女中として住みこむことになり、エプロンおばさんに気に入られるが…
マスオさんが京都支店のための用地買収を任されて、京都の下宿をしているエプロンおばさんを説得しなければならなくなり、マスオに会いに行ったサザエさんはおばさんを懐柔するために住み込みで働き始めると言うとんでもない展開です。
タラちゃんは2歳くらいに成長しているのにほっぽって二人で京都でしばらく滞在してエプロンおばさん攻略に尽力します。
その下宿人も興信所の男役が高島忠夫でサザエさんとミュージカルシーンを演じたりします。
交番のおまわりさん役で藤田まことまで出演しています。このシリーズ、サザエさんなのにやたら関西が舞台になるのは宝塚映画が製作のせいか。
エプロンおばさんは同じ長谷川町子原作の別作品のキャラクターで当時はテレビドラマ化もされていたみたいで、今風に言うと町子ユニバースのキャラクターの共演みたいなものか。