タクシーの中の二人の会話だけで映画にするなんて「ドライブ・イン・マンハッタン」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「ふたりで終わらせる IT ENDS WITH US」の脚本家クリスティ・ホールが、自身の執筆による脚本をもとに長編初監督した真夜中のタクシー内を舞台にしたワンシチュエーションの会話劇です。

夜のニューヨークを走るタクシーにジョン・F・ケネディ空港から女性客が乗り込む。運転手はシニカルなジョークで車内を和ませ、2人は会話を弾ませる。運転手は2度の結婚を経験する一方、プログラマーとしてキャリアを築いてきた女性は、恋人が既婚者であることを運転手に見抜かれる。もう2度と会うことのない関係だからこそ、お互いの本音を赤裸々に語りあい…


ダコタ・ジョンソン演じるプログラマーの女性が空港からマンハッタンへタクシーで向かう。ショーン・ペン演じるタクシードライバーは話好きで事故渋滞の間に彼女を傷つけるようなこともずけずけしゃべり、渋滞を抜けたあと、彼女が衝撃の話を聞かされるそれだけの話で映画1本成立させているのが凄いです。

ダコタが自らプロデュースもしているからこそのかなりエグい内容の車中トークでした。人によってはショーン・ペンのドライバーに嫌悪感を持ちそうですが、そうならないのが彼の人柄あればこそか。