「花束みたいな恋をした」「怪物」の脚本家坂元裕二と「ラストマイル」の監督塚原あゆ子が初タッグを組み、オリジナルストーリーで描くＳＦ恋愛映画です。
結婚して15年になる夫を事故で亡くした硯カンナ。夫の駈とは前から倦怠期で不仲だった。第二の人生を歩もうとしていた矢先、タイムトラベルする手段を得たカンナは過去に戻り、自分と出会う直前の駈と再会し、もう一度恋に落ちたカンナは、15年後に起こる事故から彼を救うことを決意するが…
松村北斗と松たか子という歳の差カップルをいかに成立させるのかという命題をSFにすることで成立させたベテラン脚本家が坂元裕二が力業で作り上げたラブファンタジーでした。
冷静に考えるとツッコミどころがいっぱいだし、事故の危機回避法もベビーカーが線路に落ちないようにすればいいんじゃないかと思うところですが、最後の手紙でまんまと泣かされたのでこっちの負けです。
「ラストマイル」も「グランメゾン・パリ」も最悪な映画でしたが、同じ塚原あゆ子監督作品でもこれは楽しめました。