韓国ノワールにホームドラマ的な親子ドラマを盛り込んだバイオレンス映画だった「鬼と獣」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

ドラマ「バッドガイズ 悪い奴ら」のチョ・ドンヒョクが殺し屋ドゥヒョン、「ベロニカは死ぬことにした」のイ・ワンがかつての弟分ヨンミンを演じる2022年製作の韓国製ノワールアクションです。

犯罪組織・ペクジョン派の殺し屋ドゥヒョンは、「鬼」と呼ばれる一方で、妻と娘を心から愛していた。ある日、ドゥヒョンは弟分ヨンミンが犯した殺人罪の身代わりとなり逮捕される。模範囚として刑期を務め終えた彼は、出所後は真面目に働き、妻と娘を遠くから見守っていた。一方、ヨンミンはドゥヒョンへの後ろめたさを抱えながらも、組織のトップにのしあがり…

 

無実の罪で投獄され帰ってきたら家族にも遠ざけられ、かばってやった弟分の組織からも監視され、さらに娘同士がトラブルを抱えていて娘が大けがをさせられ怒り爆発という展開でした。

主人公が強いけどやたらに手を出すタイプではなくここぞというときに戦う男でずっと怒りをためて最後に爆発するという展開は昔の任侠映画のようでもあります。殺し屋のくせに過程を大事にする設定が無理はあるけど、主人公が最後に爆発する起爆剤としてはしっかり機能していました。

内容的にも上映時間も90分で昔の2本立て映画の1本くらいの感じでした。

「ベロニカは死ぬことにした」ではニヤけた若者だったイ・ワンが今や犯罪組織のボスをやるほどになっていたことに驚きです。