「人のセックスを笑うな」の井口奈己監督久々の長編映画「こどもが映画をつくるとき」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

井口奈己監督が「だれかが歌ってる」と「左手に気をつけろ」の間に製作したドキュメンタリー作品です。「左手に気をつけろ」の舞台挨拶で監督に聞いたので。Amazonプライムで観てみました。

 

コロナ禍の2020年12月、こどもたちが映画をつくるワークショップ「こども映画教室」が九州・宮崎市で開催。 12人の子どもたちが2チームに別れ、3日間かけて映画を作り、上映する様子を追いかける。 

 

井口監督が宮崎で行ったこども映画教室を記録したドキュメンタリー映画で2014年の「ニシノユキヒコの恋と冒険」以来となる2021年発表の長編作品です。

コロナ禍のこどもを外に引っ張り出して映画を撮影させるというワークショップ自体チャレンジングなのに、しかも集中力のない子どもたちにそれをやらせるというのがなかなか大変そうで、撮影の交渉まで子どもたちがやっていて、意外にまわりの大人たちも子どもに甘くないのが面白かったりします。

この作品をきっかけに井口監督が子どもを沢山登場させる「左手に気をつけろ」につながっているので、監督の復活の足掛かりにもなっているということを考えると大変存在意義のある作品だなと思います。