「転がるビー玉」「Love Will Tear Us Apart」「悪魔がはらわたでいけにえで私」の宇賀那健一監督・脚本によるファッション&カルチャー誌「NYLON JAPAN」の創刊20周年を記念して製作されたオリジナル作品です。
ある日、誰かの役に立とうとビルの屋上で「オレオレ詐欺」ならぬ「オレオレありがとう」の電話を繰り返していたセイヤのもとに、突然何かが空から落ちてくる。エメラルドブルーの毛がモジャモジャに生えた、見たことのないミントという名のその生き物と他愛もない会話をして仕事へと向かうセイヤだが、その後、体型にコンプレックスを抱くミサトのもとにオレンジ、ネガティブなショウのもとにピーチ、寂しがり屋の女子レイのもとにオリーブ、 人間を強く信じるヒロトのもとにクロウ、人生に悔いを抱くリュウのもとにグレープと、ミントの仲間たちが各所に現れ…
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宇賀那監督作品はそんなにいっぱいお客さんが入らない印象なので、朝遅めにチケットを買いに行ったら長蛇の列で整理券番号85という最後の1枚でした。監督の舞台挨拶しかないのになぜこんなに人気なのか?
スコーレで立ち見完売は初めて。
一昨年に製作した短編のときにはミント色のモジャだけの話で長編にしたいねという話はあった。
テーマを少しずつ固めて、去年の夏に撮影し、麿赤兒さんのシーンだけ10月。
アナログであることが持ち味でブルータイツの人が操演と声をやっている。
対話の映画を作りたいと思っていて、新たな宇宙人がいる方がそれが描けると思った。
プロデューサーとやりたいことを出し合ってハマったものを取り入れた。
菊池さんは長回しで食べるシーンを頑張ってくれた。オレンジが出てきたら食べ終わる段取りだったのが、オレンジに伝わっていなくて、登場が遅れたけど嫌な顔ひとつせずやってくれた。
ピーチの現場がめちゃくちゃ暑くて、風が強くて大雨もあって大変な現場だった。
風のせいでスワンが思うように進まず大変だった。
西垣さんが頑張ってくれたけど、ブランコがこげないという欠点が。
オリーブは一番暑い撮影だった。公園のシーンより、エアコンが使えない部屋のシーンの方がしんどかった。
クロウのラップはゴメスが監修してくれたけど、締め切りを守ってくれなくて大変だった。
パペット相手にブルータイツの人がいっぱいで現場がシュールだった。
映画館のパートは一番難しくて、段取り、カメラテスト、本番と3回演じてもらうのに、段取りから100%の演技でヤバイと思った。
オレンジは欲、ピーチは恋愛、クロウは戦争などテーマがあった。
麿さんは前作の舞台挨拶で会ってオファーした。