不良映画と思ったら舘ひろし版「サタデーナイトフィーバー」だった「皮ジャン反抗族」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「エロチックな関係」の長谷部安春監督による1978年公開の舘ひろし主演作品です。

 

普段は自動車修理工としてまじめに働く新治は、週末になるとディスコ“アポロン”へと繰り出して日頃の憂さを晴らしていた。ある土曜の夜、新治はそこで女王然としたメグ率いるグループとスケバン・グループの喧嘩を仲裁。新治は応援で駆けつけたヤクザの内田たちをも追い返し、それが縁でメグと親密になる。だが新治はスーパーで働く可憐なマヨに純な愛情を寄せていた…

 

タイトルからして不良映画だと思って観はじめたらモロ「サタデーナイトフィーバー」なお話で「グリース」や「アメリカングラフィティ」も混じった展開に舘ひろしの当時のライフスタイルもかなり加味されている青春ドラマでした。

スーパーで働く森下愛子に薔薇の花を無言で渡してナンパしたり、夏樹陽子と夜の公園でダンスしたり、『野良猫ロック』シリーズの長谷部監督なりの「サタデーナイトフィーバー」を精一杯作っている感じです。

この時代の森下愛子は滅茶苦茶可愛くて最高です。

地味な森下愛子かイケイケの夏樹陽子か三角関係に翻弄される舘ひろしが見物です。

終盤の不幸のスパイラルは「理由なき反抗」っぽさまでありました。

この作品で舘ひろしと出会ったことで「あぶない刑事」に繋がっていくのかと思うとちょっと胸が熱くなります。