「Here」で知られるベルギーの映画作家バス・ドゥボスの長編第3作です。清掃作業員のハディージャは、仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまう。終点で目を覚ました彼女は、家に帰る手段を探すが、もはや徒歩で帰るしか方法はないことを知り、寒風吹きすさぶ町をさまよい歩くが、その道中では予期せぬ人々との出会い…
恐ろしく物静かなドラマでした。地下鉄で寝過ごして終点で終電もなく、真夜中に歩いて家路を急ぐ掃除婦のおばちゃんのお話で、途中、何人かと絡むなかでおばちゃんの人生も見え隠れし、ちょっとほっこりする内容でした。
はじめは寝かせようとしているのかと思うほど地味ですが、意外に寝落ちせず楽しめました。