晴明がシャーロック・ホームズっぽくなっていた「陰陽師0」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

平安時代に実在した陰陽師・安倍晴明を描いたベストセラー小説「陰陽師」シリーズを原作に、晴明が陰陽師になる前の物語を、原作者・夢枕獏の全面協力のもと完全オリジナルストーリーで映画化した歴史ファンタジー作品です。

陰陽師の学び舎であり行政機関でもある「陰陽寮」が政治の中心となっていた平安時代。若き安倍晴明は呪術の才能にあふれていたが、陰陽師になる意欲のない変わり者だった。ある日、彼は貴族の源博雅から、皇族の徽子女王を襲う怪奇現象の解明を依頼される。衝突しながらもともに真相を追う晴明と博雅は、ある若者の変死をきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀に巻き込まれ…


旧シリーズと全くアプローチもキャラづけも違っているので、思い入れのある人にはコレジャナイ感が強いかもしれませんが、これはこれで別物として楽しめる仕上がりでした。

陰陽師なのに呪術的なことに否定的でいろんなものを科学的な理屈で説明していく晴明はシャーロック・ホームズで博雅はワトソンそのものでした。しかし、中盤から博雅と徽子女王のラブストーリー的なニュアンスも強くなり、意外性だらけの内容でした。それはそれで楽しかったので全然アリでした。

ただ山崎賢人主演だけに呪術アクション映画を期待していくと肩透かしになること間違いなし。