ロマンポルノ版「大奥」はけっこうお金のかかった本格時代劇だけどある大失敗が…「色暦大奥秘話」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「団地妻 昼下りの情事」と同時公開の日活ロマンポルノ第一弾となった1971年の日活ロマンポルノ版大奥映画です。Amazonプライムで観ました。画質が悪いです。

 

時の将軍徳川家斉の時代、旗本跡見平右衛門の娘八重は奥女中として上る。八重は上様の御添寝役をとなり、次第に女として成長していく。そんな中、上様からも声もかからないお年寄りにレズの味を教えられながら恋仲だった町侍との慕情が忘れられず駆落ちし…

 

低予算で知られるロマンポルノですが第1弾作品のせいか、この作品はしっかりしたセットと衣装で本格時代劇として製作されていて豪華なルックです。ロマンポルノだけに絡みのシーンも多く大満足な内容ではありますが、そんな制作側の本気を感じつつも最初の方で濡れ場を演じる女優の身体にくっきりとビキニの日焼け跡が残っていて非常に残念です。

とはいえ女優たちのスタイルもよく、絡みも様々なシチュエーションが用意されています。さらにあれやこれやといじめられるヒロインのエロさには抗えない魅力があります。物語自体も東映版よりはあっさりしているものの十分楽しめる内容でした。

もうちょっと評価されていいと思う「大奥」映画の良作でした。