フクシマがカイジみたいな世界になっている「ピストルライターの撃ち方」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「しんしんしん」「サヨナラ家族」の眞田康平監督がオール宮城県ロケで描いた群像劇です。

 

遠くない未来、地方でふたたび原発事故が起こる。その隣町では一見これまでと変わらない日常が続き、その町で立入禁止区域の除染作業員をタコ部屋まで連れて行く運転手をヤグザから請け負っているチンピラの達也の下に、刑務所から出所した諒と出稼ぎ風俗嬢のマリが転がり込んでくる。原発の町にたまたま集った行き場のない3人の共同生活が始まり…


主人公が立入禁止区域へ運ぶ除染作業員が住むタコ部屋が「カイジ」の地下王国の世界みたいになっているのがちょっと面白かったりしますが、物語はかなりハードボイルドな世界観でした。

どんずまりの底辺を生きる人たちのキャラが立っていて、シンプルな物語でも最後まで飽きさせませんでした。