前作からわずか4カ月で公開された東映大奥映画の第2作!「続大奥㊙物語」 | キネマ画報

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中島貞夫が監督したです。東映初の大奥映画「大奥㊙物語」の1967年製作の続編です。

 

湯女の子として生まれたおちさは、下級武士板倉源三郎の目に留まり、西の丸奏者番安部主水正の養女となる。そこで行儀作法を身につけたおちさは大奥に上がる事となり十代将軍家治は初々しい美貌のおちさをこよなく愛し、異母姉のおしのの嫉妬心を煽ることに。それを知った家治はおしのを書院番遠藤弥左衛門の妻として下げ渡し、おちさは大奥を征服するが…

 

前作の4か月後に公開された続編です。とはいっても物語に連続性はなく、3人を主人公にした前作とは違い、今回は一人の女性を追いかける物語になっています。

湯女の子だったおちさが下級武士の目にとまり、養女となり行儀作法を身に着け大奥にあがり、先に大奥に上がった異母姉のおしのと将軍の寵愛を受けることになるも将軍の突然の死で仏門に入りことになる展開です。中盤くらいで将軍が死んでびっくりでした。大奥㊙物語といいつつその後の人生のパートがけっこう長めです。

セクシーな見せ場は前作よりも少なくドラマで勝負する作品となっていました。

キャストもヒロインが小川知子で緑魔子や樹木希林が脇を固めているのが時代劇っぽくなかったりもします。小川知子さんは前作で岸田今日子さんとレズシーンを演じていて印象的でしたが今回は男たちに運命を翻弄される女性です。それでも後半レズっぽい場面も少しあり。

それでも撮影は重厚感があり、大奥のスケール感もなかなかのもので見応えあり。わずか4カ月後に作られた続編とは思えないクオリティです。

終盤の鬼気迫る小川知子さんの熱演が凄い作品でした。