BiSHらアーティストのドキュメンタリーやMVを手がけてきたエリザベス宮地が監督を務め俳優・東出昌大が狩猟生活を追ったドキュメンタリーです。
猟銃を手に山へと向かった電気も水道もない場所で、狩猟で獲った鹿やイノシシを食べながら生活する東出昌大の日々を記録。なぜ俳優である東出が狩猟をしているのか、そしてその経験は彼に何をもたらしたのか…
東出の狩猟生活を事務所解雇前から長期間追い続け、彼の生活ぶりを密着するドキュメンタリーでした。
世間から不倫でフルボッコに叩かれた彼は狩猟の世界で出会う人みんなに愛される人たらしで、彼もまた来る者は拒まず仲良くしていく姿が明らかになります。その中には週刊女性の記者やカメラマンもいたり、報道する側の言葉もまた語られ、ネットで書かれている記事との齟齬がハンパないことがわかります。
彼はもはや彼を叩く人たちに憐れみすら感じる境地であるのも凄いし、最後に語られるこのドキュメンタリーの製作意図にも衝撃を受けました。
ネットで語られることに真実なんてないなと思うドキュメンタリーでした。