先行上映で観た「女王陛下のお気に入り」コンビの新作「哀れなるものたち」 | キネマ画報

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「女王陛下のお気に入り」のヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再びタッグを組んだ2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金獅子賞受賞作品です。

 

不幸なベラは自ら命を絶つが、風変わりな天才外科医ゴッドウィン・バクスターによって自らの胎児の脳を移植され、奇跡的に蘇生する。「世界を自分の目で見たい」という強い欲望にかられた彼女は、放蕩者の弁護士ダンカンに誘われて大陸横断の旅へ。大人の体を持ちながら新生児の目線で世界を見つめるベラは時代の偏見から解放され…

 

自殺した妊婦が天才外科医ゴッドの好奇心で胎児の脳を移植されて蘇生し新たな人生を生きる物語でした。彼女は最初、子どもの知能に大人の身体を持つ存在で男たちを魅了していきますが、彼女をゴッドから奪ったダンカンにセックスを教えられると、少しずつ自我に目覚め、急速に世界を学びダンカンの手におえなくなっていきます。

エマ・ストーンははじめの心と身体が言うこと効かないベラを見事に体現し、中盤では数えきれないほどセックスさせられ並の女優なら逃げたくなるような役を全力で演じていました。なんらかの演技賞はゲット出来るはずです。