昭和の大スター江利チエミと石原裕次郎共演のオールカラーミュージカル映画を今観ると「ジャズ娘誕生」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「フランキー・ブーチャンのあゝ軍艦旗」の春原政久監督による1957年製作の総天然色ミュージカル映画です。Amazonプライムで観ました。

 

大島の椿油売りの唄のうまい少女・河井みどりは、偶然ユニバーサルバンドの一行と出会う。みどりは、鼻持ちならない歌手・南条春夫に挑発されその素晴らしい唄声を披露し、大絶賛を浴びるが...

 

みどりのスター誕生物語に彼女と幼い弟妹を残して家を出て行った父との再会などが絡まるストーリーで、江利チエミの歌唱シーンは民謡風の歌からタイトル通りのジャズまで数曲披露されます。

クライマックスのレビューシーンでは「雨に唄えば」をあからさまにパクったミュージカルシーンもあったり、華やかなミュージカルと人情ドラマが交差し、少しだけ裕次郎との恋愛っぽい要素もある感じで80分足らずの上映時間が一気に過ぎて行きます。

美空ひばりと並ぶスターながら、現代ではあまり顧みられることのない彼女のスター性が演技と歌で満喫できる作品でした。

大スターの石原裕次郎が驚くほど脇役なので裕次郎目当てだと物足りないかも。