水木しげるの生誕100周年記念作品で、2018〜20年に放送された「ゲゲゲの鬼太郎」第6期をベースに、シリーズの原点である目玉おやじの過去と鬼太郎誕生を描いた長編アニメーションです。
昭和31年。鬼太郎の父である目玉おやじは、行方不明の妻を捜して哭倉村へやって来る。その村は、日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族が支配していた。血液銀行に勤める水木は密命を背負って村を訪れ、鬼太郎の父と出会う。当主の後継をめぐって醜い争いが繰り広げられる中、村の神社で一族の者が惨殺される事件が発生し…
初日に観に来てあまりに水木しげるの世界観との違いに途中で寝てしまい、しかし、世間では大絶賛されていることを知り、再チャレンジし、最後まで観ました。
水木しげる作品をほぼ読破した自分が好きな水木しげる漫画の魅力はこの作品から全く感じられませんでした。
昭和31年に時代設定しながら、あまりに現代的な世界観で、水木しげる作品にあるユーモアや人間臭さがまるでない横溝正史風のミステリーとホラーアクションが融合した作品で、水木しげるにも昭和にも思い入れがなければ単に活劇として楽しめたのかも。
まあ個人的にはどこをどう切っても好きなところのない作品でした。