マカロニホラーの巨匠ダリオ・アルジェントがフランス語で熱演する「VORTEX ヴォルテックス」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「アレックス」の鬼才ギャスパー・ノエ監督が、認知症の妻と心臓病の夫が過ごす人生最期の日々を2画面分割映像にで同時進行で描いた作品です。

 

心臓に持病を抱える映画評論家の夫と認知症を患う元精神科医の妻。離れて暮らす息子は両親を心配しながらも、金銭の援助を相談するため実家を訪れる。夫は日ごとに悪化していく妻の認知症に悩み、ついには日常生活にまで支障をきたすようになり…


夫役がイタリアのホラー映画の巨匠ダリオ・アルジェント監督で、イタリア人役ですが、全編フランス語で演じていました。

心臓に持病を持ちながら浮気をしている夫と認知症の妻と麻薬に溺れる息子の愛のない関係が描かれる殺伐としたホームドラマをほぼ全編スプリットスクリーンで2画面使って、夫婦の成れの果てを淡々と描きます。

普通なら感動作品にしそうな題材をまったく愛のない感じに仕上げるのがギャスパー・ノエらしさな気がしました。