2012年に43歳の若さで急逝した漫画家・土田世紀による未完の絶筆「かぞく」を実写映画化した作品です。実写映画「るろうに剣心」シリーズの衣装デザインとキャラクターデザインを手がけた澤田石和寛が、写真作家・映像作家として活動する際の澤寛名義で映画監督デビュー。Amazonプライムで観ました。
父が失踪したマコトは、母と2人で慣れ親しんだ街を離れ、新しい土地で暮らし始める。一方、ケンジは内縁の妻ハルカと生活しているが、ハルカはある秘密を抱えていた。妻を亡くし2人の子どもを1人で育てるタケオは、子どもたちと海へドライブに出かける。久々に実家に帰ってきたユウイチは、自分の名を呼ぶ女性に森の中へといざなわれ、4人の男の4つの家族が、喪失から再生へと向かっていき…
吉沢亮、小栗旬、永瀬正敏という主演クラスの俳優をそろえながら、東京国際映画祭での上映のみで劇場公開せずいきなり配信されていることに闇を感じます。
で本編を観るとあまりに暗くて地味な内容でこれを劇場で公開しても商売にならないと判断されたのかなという風に思える仕上がりでした。
映像は美しいし、キャストの演技も熱が入っているのはわかりますが、内容があまり伝わってこない感じ。
作り手のこだわりや思いがこもっているのもわかりますが、中身がよくわからないまま時間が進んでいきます。
上映時間が90分ないのはこの感じ2時間は無理やなという諦めにも思えます。
東京国際映画祭での舞台挨拶の微妙なコメントの意味がなんとなくわかった気がしました。
わりとメジャーな仕事しかしない印象の小栗旬がこの作品に出ているが意外な感じ。