女性が主人公の一貫性のないオムニバスだった「私たちの声」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

世界各国の女性監督と女優が集結し、女性を主人公に描いた7本の短編で構成されるオムニバス映画です。

 

「ペプシとキム」

女優タラジ・P・ヘンソンが監督を務め、ジェニファー・ハドソンがドラッグ依存と多重人格を克服しようと闘う女性を演じる。

「無限の思いやり」

「トワイライト 初恋」のキャサリン・ハードウィック監督がマーシャ・ゲイ・ハーデンとカーラ・デルビーニュの共演で、コロナ禍のロサンゼルスで出会った医師とホームレスの交流を描く。

「帰郷」

アルゼンチンのルシア・プエンソ監督がエバ・ロンゴリアを主演に迎え、亡き妹が遺した幼い娘との人生を考えるキャリアウーマンを描く。

「私の一週間」

「きみはいい子」の呉美保監督が杏とタッグを組み、育児と仕事に翻弄されるシングルマザーの多忙な日常をつづる。

「アリア」

イタリアのルチア・ブルゲローニ監督&シルビア・カロッビオ監督によるアニメーション作品。


実話ベースの話が数本あったり、ファンタジーみたいなエピソードもあったり、アニメがあったり、全く一貫性のない作品ばかりのオムニバスで、正直酷く退屈な作品が多くてげんなりしました。

そんな中、イタリア編の獣医がDVを見つけるエピソードとシングルマザーの日常を描く日本編だけはしっかりと落ちがあり、安心感あるエピソードでした。

杏がカフェで働きながら、二人の幼い子を育てる一週間を描く作品でシングルマザーでそこまで家事や育児を手抜きなしでやってられないだろうと思わずにはいられませんが、実際にシングルマザーの杏が演じるだけにリアリティーがあり、最後の落ちが来たときには泣かずにはいられませんでした。

日本編だけ配信されることがあればオススメです。