再び芸者の世界を描くシリーズ3作目「日本女侠伝 鉄火芸者」 | キネマ画報

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辰巳芸者の心意気を描いた1970年製作の女侠伝シリーズ3作目。

 

見ず知らずの通りすがりの男から受けた子供の頃の恩が忘れられず、十年たった今でもその男のために操を立て通している辰巳芸者小しず。年に一度行なわれる羽織会の留めを毎年勤めていた先輩仇吉に代わり、自分が内定したことを小しずが慕う米問屋浅井喜一郎に報告しにいった時、小林勇吉に出会う。勇吉は浅井のもとで荷揚げの組頭として働いていたやくざで刑務所とすさんだ生活を渡り歩いて来た勇吉には小しずの記憶がなかった。一方、米穀業・安川重平は義心会の総長竹上や政界の黒幕と手を組み悪どい商法で私腹を肥やしていた…


大正中期の深川が舞台で例によって前作との連続性はありません。

主人公は芸者で同じ山下耕作監督による1作目の世界観に戻った感じ。

藤山寛美はじめキャストも何人か1作目とかぶります。

主人公が芸者さんなのでお座敷芸が見せ場になります。

メインゲストは菅原文太で富司さんと恋仲になります。

前作でヒロインは銃をぶっぱなす痛快なキャラになったのに、この作品ではわりと弱い女になっていて残念。

終盤にやっと勢いのいいところもちょっと見せますが、盛り上がりが弱いエピソードでした。