女性初の欧州議会議長となったフランスの政治家シモーヌ・ベイユの人生を映画化した実録ドラマです。
1974年、パリ。男性議員ばかりのフランス国会でシモーヌ・ベイユは圧倒的な反対意見をはねのけて中絶法の可決を実現。1979年には女性として初めて欧州議会議長に選出され、理事たちの猛反対の中、「女性の権利委員会」を設置。女性のみならず、移民やエイズ患者、刑務所の囚人など、弱者の人権のために闘い続けた。その不屈の意志は、かつて16歳で家族とともにアウシュビッツ収容所に送られたという過去の体験からだった…
フランスの古き制度を人道主義に基づいて改革してきたシモーヌの活動とそのルーツを描く大河ドラマでした。彼女がなぜそこまでして改革を進めるのか?それは戦時中にユダヤ人収容所に亡くなった母の教えからであり、自らがホロコーストで体験した地獄から、あのような非人道的な施設があってはならないという強い信念からだった。ということを教えてくれる作品でユダヤ系フランス人の苦難の歴史を学べました。