伊藤俊也監督が日本各地の犬神憑きをベース、自ら脚本を執筆した作品です。東京の技師と山村の乙女の結婚から、つぎつぎと起る異常で怪奇な現象が起こり…
ウラン技師・加納竜次は同僚の西岡や安井らとウラン鉱探索のために久賀村を訪れる。その時ジープでハンドルをとられて小さな祠を壊してしまう。突如、犬がジープに吠えかかり、避けそこなった車輪は犬を巻き込む。その帰途の山間で加納は湯浴みしていた剣持麗子と垂水かおりに出会い、その一年後、麗子と結婚。披露宴が東京で行われ、その会場で西岡が発狂して自殺する。西岡の葬儀の日に今度は安井が野犬の群れに襲われて死亡し…
日本の怪談映画とも海外のホラーとも違う異色の恐怖映画でした。序盤から全裸の若い娘が川で遊んでいたり、悪霊に憑かれた娘の憑き物落としの儀式がエロティックだったり、怖さよりそのサービスに惹かれたりします。
伊藤俊也監督の演出は「さそり」シリーズ同様のパワフルさでテンション高めの場面がいっぱいなのも恐怖映画っぽくありません。
恐怖シーンとしては何十匹もいる犬が人を襲う場面がなかなかガチで物理的に怖かったりします。
なんだかんだ言って東映がブームに乗ろうとして変な映画を作るこういう流れは毎回楽しいものです。