映画というよりあまりにも舞台劇っぽい「ザ・ホエール」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

サム・D・ハンターによる舞台劇を「レスラー」のダーレン・アロノフスキー監督が映画化した作品です。

 

チャーリーはボーイフレンドのアランを亡くして以来、過食と引きこもり生活を続けたせいで体重274キロに。アランの妹で看護師のリズに助けてもらい、オンライン授業の講師として生計を立てている。心不全の症状が悪化し自身の死期が近いことを悟った彼は、8年前にアランと暮らすため、疎遠になっていた娘エリーとの絆を取り戻そうとするが…

 

主人公が太り過ぎていて、家を出ることがないので、物語自体はずっと主人公の家で展開し、ラストだけ回想シーンで海辺の場面になります。

亡くなった恋人の妹やニューライフというカルトの宣教師の青年、8年前に捨てた娘らが彼の部屋にやってきて波風立てていきます。

そのやりとり面白くはありますが、あまりにも演劇的でちょっと臭いです。

自分の身内にも凄く肥満な人がいて、その人は夜ベッドで横になれず、ソファーに座ったまま眠ります。

だから主人公がわざわざベッドで寝ようするのに違和感を持ちました。

スタンダードサイズの狭い画面が主人公の巨体で窮屈に見せるのに効果的でした。