いますぐ完結編が観たくなる波乱の展開な第2部!「大菩薩峠 竜神の巻」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「剣」三部作の三隅研次監督&市川雷蔵コンビで中里介山の原作を映画化、1960年12月公開の第2部です。

 

京の島原で狂乱の机竜之助と宇津木兵馬との対決は、お互いを霧の中に見失ってしまう。裏宿の七兵衛はお松を身請けし、彼女を部屋に閉じこめた浪人者こそ、お松の爺さんを斬った机竜之助であると語る。兵馬は新選組を脱け、お松、七兵衛とともに竜之助の後を追うことに…


1作目をほぼ寝てしまっていた直後の第2部でしたが、滅茶苦茶面白かった。前作の因縁あるものたちが竜之助を追うので、彼らが旅先で出会う人に事情を話すので、前作のあらましはそれで理解出来ます。

倒幕を目指す天誅組についていくという幕末感ある展開で、天誅組が佐幕の藩に負けるも、竜之助はケガなく敗走し、天誅組の生き残りが切腹しようと促すも、俺はどこまで生きれるか試したいと切腹を拒否しているところに隠れていた小屋が爆破され、それでも生き延びる。しかし、目がやられて盲目となるも追手はくるしでもう目が離せません。

中村珠緒が殺した妻に生き写しのわけあり女として、再登場しヒロインに。雷蔵と結婚するつもりだったというのも頷ける濃厚な関係が感じられました。ラストもすごく次が気になるエンディングで、これは三部作一気に観るべき作品だと思いました。