Vシネマ版さそりはオリジナルシリーズのスピンオフ的内容だった「女囚さそり 殺人予告」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

「死霊の罠」の池田敏春監督による1991年製作のVシネ版さそりです。

 

一人の女囚殺しの依頼を受けた女殺し屋が、任務完了直後に恋人に裏切られその後脱獄して男たちに復讐に向かうが…

 

 当時人気のグラドルでバラドルな岡本夏生をヒロインにしたチャレンジングなVシネマです。看守役にはダンプ松本が起用されていたり、バラエティっぽいキャストです。

岡本夏生も女囚701号で松島ナミですがそれとは別にさそりと呼ばれる伝説の女囚松島ナミがいる設定です。しかもそのナミが美女でもなんでもない普通のおばさん風。そして、私は大塚だようと名乗る謎展開。そして、本物のさそりは誰にも殺せないと言います。なんと20年前に殺されていたという展開。囚人服は昔と同じデザイン。回想シーンも旧シリーズの映像が。

エロも少しありますが、岡本夏生じゃないエロ要員による場面くらい。西川峰子や水島裕子もいるのに脱ぎなし。

オリジナルシリーズのような奇妙なイメージシーンはありません。ただ後半にさそりが貞子みたいに登場するけっこうヘンテコな場面があります。

岡本夏生のナミはけっこうセリフもあるので、さそり感はあんまりなし。

岡本夏生のナミは女子高生時代にディスコで遊んでいたら、男たちに捕まり、おもちゃにされ、コンクリート漬けにされ捨てられるも、固まる前にコンクリートから逃げでヤクザに殺人マシンに仕込まれたという回想が。エロ抜きで岡本夏生を起用した意味はどこにあるのか?

あとタイトルの殺人予告の意味がわかりません。

岡本夏生による怨み節の現代アレンジ版はまあまあいい感じでした。