白土三平の代表作の一つを「月はどっちに出ている」の崔洋一監督が宮藤官九郎脚本で映画化した2009年の作品です。
崔洋一監督が亡くなったと聞き、何か監督の作品を観ようかと探したらアマゾンプライムにこれがありました。
忍の世界を抜けた抜け忍カムイはは裏切り者として、追っ手と戦う運命を背負う。かつての仲間、大頭らに追われながらも、生きるための逃亡の旅は続く。ある日、漁師の半兵衛を助けたことからその家族に迎え入れられるカムイだったが、半兵衛の妻はかつての仲間で、抜忍となった”くノ一”のスガルだった…
カムイが松山ケンイチでスガルが小雪で二人が後に結婚し、今もその結婚生活を維持し続けていることを思うと二人にとっては人生を変えた作品になると思います。
公開当時は合成がイマイチだったりして、カムイ好きとしてはがっかりした印象しかありませんでしたが、久しぶりに見るとそこそこ頑張っているようにも思えます。アクションが合成と編集テクニックに頼りすぎて凄さが感じられないのが残念です。
海の青さがリアルじゃないのはなんなのか?
悪夢のシーンの特殊メイクもクオリティが低いです。
「るろうに剣心」が3年後に肉弾アクションメインで大成功をおさめたことを思うとアクションに対するアプローチが間違っていたのかなと思います。というかコケたのは原作が古すぎたせいか。
崔洋一監督がここまでエンタメに徹した作品て角川映画の作品くらいかも。
傑作もたくさんあるのにこれが遺作なのはなんか残念。