「鉄腕アトム」みたいな導入の「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

アカデミー賞を受賞の「シェイプ・オブ・ウォーター」や「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロによるストップモーションアニメ版ピノッキオの物語です。

 

ゼペットじいさんが作った操り人形ピノッキオに命が宿る。人間になりたいと願うピノッキオは、冒険の中で苦難を乗り越えていき…


ゼペットじいさんが、息子を不慮の事故で亡くし、気の毒に思った精霊がゼペットじいさんが、酔った勢いで作った人形ピノッキオに魂を与えるというオリジナルな導入があり、鉄腕アトムを産み出した天馬博士のようでした。

ピノッキオはなかなかのクレイジーさで足が燃えてもはしゃぐ姿かな狂気すら感じます。

戦時中を舞台にしているのもデルトロならではのアレンジです。

あのロバにされてしまう子どもたちの夢の国の代わりにエリート軍人訓練施設へ送られます。そんな感じでコオロギ、人形劇団、クジラくらいしか原作に沿っていないほとんどオリジナル展開でびっくりなデルトロ版でした。