監督、主演女優の舞台挨拶付きで観た「ある惑星の散文」 | キネマ画報

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「偶然と想像」の濱口竜介監督の助監督を務めてきた深田隆之監督の初劇場公開作品です。

脚本家を目指すルイは海外に行っている映画監督の恋人アツシの帰りを待ちながらスカイプ越しでの会話に胸を踊らせていた。一方、舞台俳優の芽衣子は精神疾患により舞台を離れ、カフェで働いているが…

深田監督とヒロインの富岡さんの舞台挨拶付きで観た。富岡さんはシネマスコーレ2回目。監督は初めて。
撮影は6年前で完成は5年前。劇中の映画館はまだそこに残っていて、富岡さんはそこで閉館まで働いていたとか。
監督は人生が停滞している人の物語をただ追うだけにしたくなくて、散歩と執筆を繰り返していった。抽象的なモチーフで本牧が違って見えるようにしたかった。
DVテープというメディアに惹かれて小道具にした。
富岡さんはみんなで話し合える心地よい現場だったと。
監督としては現場で起こることのリアクションをちゃんとやってもらっていた。
富岡さん的には自分で撮影するのは初めての経験だったと。ロケ地が自分に与えてくれるものが多くて本能にまかせて撮影した、本編では監督が追加撮影したカットも使用している。
監督は前半ドラマが進まなくて退屈と思うけど、途中からギアが入っている思うと。
富岡さんはカメラを回すことを自立と捉えて演じていたとか。
映画館のシーンは和解しないけど、したことになる場面を舞台を通して描きたかったそうです。