1986年のトム・クルーズ主演の大ヒット作品の続編です。
監督は「オブリビオン」のジョセフ・コジンスキー。
アメリカ海軍のエリートパイロット養成所に伝説のパイロット、マーヴェリックが教官として帰ってくる。訓練生たちは彼の型破りな指導に反発するが、その中にはマーヴェリックの同僚で訓練中に命を落としたグースの息子がいた…
今回の作品ではマーヴェリックがならずもの国のウラン濃縮プラントを爆破するというミッションを成功させるため、元トップガンのエリートたちをしごき、難しいミッションを成功させ、生還させるというわかりやすさで単純にスカイアクションとして楽しめました。
前作のラストで教官になりたいと言っていたマーヴェリックが現役のテストパイロットとして、地上最速の男になる冒頭から意表を突かれて楽しいです。
ヴァル・キルマー演じるアイスマンは海軍のトップになっているけど、末期がんかなんかで弱っていたり、(ヴァル・キルマー自身、役同様喉頭がんの声を失っていたことをあとで知りびっくり)メグ・ライアンが演じたグースの妻はすでに亡くなっていて、マイルス・テラー演じる息子をトム演じるマーヴェリックに託すもパイロットになるのを反対したばかりに逆恨みされていたり、旧作がらみのドラマもあります。
また旧作のビーチバレーを思わせるビーチラグビーがあったり、序盤に「デンジャーゾーン」が流れたり、旧作をひきずる場面も多々あります。
しかし、トムの肉体美やら、マーヴェリックのその後の人生やらなかなか味わい深さもあり、単なる懐古にならず、年齢を重ねたマーヴェリックの人生ドラマを楽しめました。
終盤の展開がリアリティーのないアクションになっていたり、ジェニファー・コネリーとの恋愛要素はちょっと痛々しい感じですが、エド・ハリスの役はマイケル・アイアンサンドとか旧作キャストの暴漢がいいのにとか思うけど、予想以上の出来なのは確か。
若手キャストは生意気なハングマン役のグレン・パウエルがインパクトありました。
この勢いで「ハスラー3」とかもやれるんじゃないかと思います。