NETFLIXが「ハロウィン」のパロディ映画にした「悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


「悪魔のいけにえ」の最新作がまさかのNETFLIXオリジナル作品として登場です。「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレスのプロデュース。製作会社は2014年以降、中国系企業の子会社となったレジェンダリーピクチャーズ。

テキサスのゴーストタウンを再生しようとする若者たち。彼らはその街に人肉マスクの殺人鬼レザーフェイスがいると知らなかった…

一応、「悪魔のいけにえ」の1作目の事件があったことが劇中に流れるテレビ番組で提示されています。
ヒロインはレザーフェイスを倒すためにレンジャーになった設定。最近の「ハロウィン」のパクりみたい。
排他的な田舎町ハーロウにやって来た若者たちは多様性を反映した多民族人種で構成されています。
また町の住民には有害な男性性の塊みたいな男が。
グロいシーンはなんとチェーンソー不使用で潰れた孤児院にいた怪しい男が腕力で保安官の腕をへし折り、飛び出した骨で突き刺したりします。
元の事件は1973年に起きた設定だから、レザーフェイスも生き残ったヒロインももはや老人のはず。
珍しくレザーフェイスを被る場面があったりします。レザーフェイスのマスクの造形に味が無さすぎ。1作目ありきやはずなのに何かレザーフェイスの家族関係の設定が違うみたい。
あの愉快なファミリーは出ません。
レザーフェイスはそこからも全然チェーンソーなしで殺し続けます。
そして、レンジャーになった1作目の生き残りのババアの登場です。あたかも「ハロウィン」のジェミー・リー・カーティスのように出て来ますが1作目の女優マリリン・バーンズはすでに亡くなっているので誰だかわからないババアです。
レザーフェイスはナタまで持ち出して、もはやレザーフェイスだかジェイソンだかわかりません。
中盤を過ぎてやっとチェーンソーが登場。
豪快に家を破壊します。
パーティー中のバスを襲うレザーフェイスがスマホで中継されたりするのが今風です。
やっとらしくなって来ました。レザーフェイスの大量殺戮シーンです。
ここで残り30分を切っています。
後はババアとのバトルです。50年近く待っていたと。待ち過ぎやろ。ババアを演じるのはニコラス・ケイジ主演の「マンディ」に出演していたオルウェン・フエレ。
レザーフェイスはババアのことを覚えていなくて笑えます。まあ見た目が全然違うからわかるはずないけど。そのあとのババアの顛末は大爆笑。
もはやこれは「ハロウィン」をネタにしたパロディ映画みたいです。
まあでもチェーンソー出てからの豪快なスラッシャーぶりは楽しめました。
ラストは続編作り気満々なのが凄い。